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関東版 トップ > 不登校生支援一覧 > SNSについて知っておこう!
SNSとは「ソーシャル・ネットワーキング・サービス」の略称で、簡単に言うとインターネット上での人と人との繋がり(社会的ネットワークの形成)を促進したり、サポートするウェブ上のサービスです。よく耳にする Facebook(フェイスブック)や Twitter(ツイッター)LINE(ライン)などがその1つで、他人とのコミュニケーションを携帯電話やPCで図ることができます。
代表的なSNSは上記3つのほか mixi(ミクシー)Mobage(モバゲー)GREE(グリー)などがあります。主にお互いのプロフィールや写真を公開するなどして、趣味や地域、出身校などをテーマに、知人、「友だちの友だち」といったかたちで人間関係の繋がりを広げていけます。ただ、ここでは細かい内容や説明は抜きにして、「PCや携帯電話を通じて、複数の人たちとコミュニケーションが取れるサービス」と覚えておくだけで良いと思います。それらを踏まえたうえで、次に中高生のなかでも特に利用されているSNSを紹介していきます。
Twitter(ツイッター)は、「つぶやき」と呼ばれる140文字以内の短文[ツイート]を書き込んだり、他人のツイートを閲覧し、それに対してコメントを返信したりできるサービスです。利用者同士のやりとりが同じ画面にリアルタイムで表示されるところが魅力です。ツイートの閲覧やコメントには相手を登録する必要があります。これを「フォロー」と言います。フォローに関しては、相手が閲覧制限をかけていない限り、自分は好きなだけ他人をフォローできるので、不特定多数の人(知人も他人も)、あるいは有名人とも繋がることが可能です。
POINT
最大の魅力は、ほかのSNSと比べて更新度がとても早い点です。自分と繋がった不特定多数の人たちがツイートをしてくるわけですから、画面上にはその都度新たな情報がリアルタイムでアップされます。そうした魅力もあり、学校内で携帯から常に目を離せずにいる生徒はTwitterを利用しているケースが多いようです。もちろん、一概に言えることではありませんが、総務省の調査を見ても、中学生、高校生ともに最も利用されているSNSがTwitterとされています。※Twitterの利用率 中学生:22.3% 高校生:64.6%
現在、全世界で最も利用されているSNSです。メッセージや動画、画像の共有など他のSNSと機能は似ていますが、大きな違いは実名での登録を義務付けているところです。現実には偽名を使ったり、芸能人や友だちの名前を勝手に使用する「なりすまし」の問題もありますが、基本的には「友だち」から「友だちの友だち」へと繋がりを広げていくものです。Facebook(フェイスブック)上で「友だち」になりたい場合は、その相手に申請を行い、相手から承認を得ます。一番の魅力は写真や動画を用いて自分や友だちの近況を報告し合えるところです。
POINT
実名登録のほか自分のプロフィールを開示しているため、例えば「○○高校出身」で検索をかけて友だちを見つけることができます。ただ、ブロックや特別な設定をかけない限り、誰にでも情報を開示してしまうので、自分のいる場所や通っている学校などが、知られたくない相手に知られてしまうトラブルも発生してしまいます。
LINEは無料でメッセージ交換や音声通話ができるサービスです。サービス開始から2年数カ月で全世界の利用者数が3億人を突破したと報じられ話題にもなりました。同じLINEを利用している友だち(1対1や1対複数など)や指定した仲間(グループ)内でのやりとりが可能で、「トーク」と呼ばれるメッセージ交換が行われています。また、トーク内に貼付するオリジナルスタンプや絵文字が人気を博しています。さらに最近はLINE上のゲームが人気で、LINE上で繋がった友だちとのゲーム内でのアイテム交換などが行われています。
POINT
LINEの魅力はチャット感覚(ネット上でのおしゃべり)で利用できること、メッセージがダイレクトに携帯トップ画面へ表示されること、相手がメッセージを読むと「既読」と表示されることなどです。ただ、この「既読」が多くの場面でトラブルを招いているのも事実です。よく聞かれるのは、受信者がメッセージを「既読」したのに返信しない場合(いわゆる既読スルー)で、送信者が「なんで返信をくれないの?」といった感情を抱いてしまうケースです。これらを発端に「人間関係を壊したくない」「トラブルを起こしたくない」といった想いから、「すぐ返信しなければいけない」というプレッシャーが子どもたちを襲っています。
上の図はメールを中心としたコミュニティのオープン度合のイメージです。メールは原則1対1のやりとり。誰かがメールを転送したり、ハッキングなどの犯罪行為がない限り、基本的に第三者が当事者間のやりとりを閲覧することはできません。しかし、SNSは上の図の通り、外へ向かうに従って、繋がる相手も広がります。同時に、当事者が公開している情報が第三者から閲覧しやすい状態になります。
Twitter(ツイッター)であれば、自分の知らない誰かが自分をフォローすることもできます。Facebook(フェイスブック)であれば、自分の知らないところで、誰かが個人名などで友だち検索をかけ、申請をすることが可能です。
携帯電話にフィルタリングサービスを有効にしても、有害サイトにアクセスできる場合があります。たとえば携帯電話の回線(3G回線など)にフィルタリングをかけた場合でも、別回線(Wi-Fiなど)でインターネット接続をしてしまえば、制限していないサイトにもアクセスできるのです。ただ、こうした技術は日々進化していますので、情報は随時チェックしておく必要があるでしょう。
総務省の調べでは、携帯電話(スマートフォン、フューチャーフォン)は中高生ともに高い利用率で、高校生においては、ほぼ100%が利用しています。意外なのはPCの高い利用率です。(中学生:88.2%、高校生:96%)
特に中学生だと「携帯電話は与えないけど、PCなら使っていいよ」というご家庭は多いはずです。子ども個人にPCを与えているご家庭も少なくありませんが、実際は家族のPCをリビングなど親の目の届く場所に置いておくご家庭のほうが多いかと思われます。利用する子どもたちの視点立つと、PCのほうが携帯電話より大画面で閲覧でき、使ってみると実は携帯電話より利用しやすい点に気がつくのではないのでしょうか。
また「犠牲にしている時間」という質問では「睡眠時間」が最も多く挙げられています。(中学生:33.7%、高校生:48.1%)SNSの利用シーンを見ても、「就寝前」が最も高く、「起床直後」も高い数値です。「起床直後」が高いのは、そのぶん夜間に情報が更新されているからです。子どもたちが朝起きてから寝るまでSNSを気にしている様子がうかがえます。夜間のネット利用は中高生に限らず睡眠障害を起こしやすいと言われています。
午前中、学校に登校できない子や徹夜で登校し学校で寝てしまうという子どもたちの姿は、現在の学校現場でよく見られる光景です。夜間は社会人なども含め利用者が最も集まりやすく盛り上がる時間帯。情報の更新頻度が高くなり、それらに対応しているうちに朝になってしまいます。また、保護者が就寝していれば、子どもにとっては「のびのび利用できる時間」とも言えるでしょう。
参考データ 平成25年「青少年のインターネット利用と依存傾向に関する調査」総務省 情報通信政策研究所
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